ドラゴンクエスト (初代)
初代ドラゴンクエスト
1986年5月27日にエニックスから発売されました。
ドラゴンクエストシリーズのすべての始まりです。
堀井雄二さんは当時の海外産PCゲーム『ウルティマ』や『ウィザードリィ』などをヒントに作成されました。
しかし、発売当時、RPGゲームは日本ではあまり人気のジャンルではありませんでした。
ROM容量は512キロビット(64KB)です。これだけの低容量での作成を行うために、初代ドラゴンクエストでは、カタカナの表記が50音すべて無かったとも言われています。
例えば、「ドラゴン」の上位モンスターである「ダースドラゴン」は、もともとダークドラゴンという名前でしたが、この容量の低さからやむなく「ダースドラゴン」という名前で表記されました。
主人公の名前を自由に付けられることや、多くの登場人物による多彩なセリフを楽しめることも、当時のファミコンソフトにはない魅力でした。
ドラゴンクエストの開発は、1985年11月にスタートされましたが、スタッフはなんと4、5人のみだったといわれています。
堀井雄二さんは、ドラゴンクエスト以前に発売された任天堂ソフト「ゼルダの伝説」をみて、文字や数字だけで進んでいく戦闘システムや、アクション性の少なさに不安を覚えたそうです。
そのため、ストーリーや操作方法をわかりやすく示すために、主人公を王様の部屋から出られないようにして、冒険の目的やチュートリアルを設けることにしたそうです。
そういった敬意を経て、ドラゴンクエストの発表は1986年2月11日発売の週刊少年ジャンプ11号で発表され、続いて3月発売の『ファミリーコンピュータMagazine』4月号にて掲載されることになりました。
ストーリー
かつて、主人公の住む「アレフガルド」という世界は恐るべき大魔王によって闇に支配されていました。
その後、悪しき大魔王は、伝説の勇者「ロト」によって倒され、魔物たちも竜の女王が勇者に託した「光の玉」によって封印された。それ以来アレフガルドは平和が続いています。
しかし、時がたち。「ラルス16世」という王様がアフレガルドを治める時代に、アレフガルドに再び邪悪なる者が現れます。
いまでは初代舞おうとして有名な「竜王」です・
竜王がラルフ16世が治める「ラダトーム」から光の玉と「ローラ姫」を奪い、アレフガルドは再び魔物の徘徊する世界となります。
ローラ姫
竜王に戦いを挑んだ者はいても、生きて帰ってきた者は一人もいません。
そんな中、予言者「ムツヘタ」が、勇者ロトの血を引く者が竜王を滅ぼすであろうと予言します。そのものこそが主人公である勇者です。
勇者
そうして勇者は、各地を冒険することで竜王討伐に必要な
「たいようのいし」
ラダトーム城の地下で老人からもらえる。
「あまぐものつえ」
「雨のほこら」で待つ賢者が「ぎんのたてごと」と交換してくれます。
「ロトのしるし」
なんと毒の沼地の中におちています。
これらを集めた勇者は、この三つのアイテムから「にじのしずく」を作り竜王のいる城まで向かいます。
そうして竜王との激戦の後、勇者は無事に光の玉を取り戻し、世界に平和をもたらすのです。