ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々
ドラゴンクエストⅡ
前回は初代ドラゴンクエストを紹介しました。
今回は続編となる「ドラゴンクエストⅡ」を紹介していきましょう。
1987年1月26日にエニックスから発売されました。
ドラゴンクエストシリーズの第二作目になります。
本作において堀井雄二さんは「高度なRPGを体験してもらいたい」という方針で製作に当たられました。
そのため、複数人でのパーティプレイなど、当時ではまったく見られなかったシステムが採用されました。そのためゲーム内容自体も、ある事情(後述)も重なることで、とても難易度の高いものとなりました。
ROM容量1メガビット(128KB)です。これは前作の二倍の容量でになります。
マップの大きさ約6.5倍となり、モンスター数2倍、呪文総数も2.3倍など、ボリュームが大幅に増えました。
パーティープレイの導入と精巧なシステムは、シナリオ内で自然と理解できるように工夫され、現代のRPGにシステムのさきがけ的な本作も、画期的なゲームとして話題になりました。
ドラゴンクエストⅡの開発は、前作Dの発売日直前の1986年4月から始まりました。
(初代ドラゴンクエストの発売日は、1986年5月27日)
1986年の7月には、マップやセリフ、モンスターデータの作成に入られたそうですが、初代ドラゴンクエストが売り上げを伸ばしている中での開発ということもあり、多忙なスタッフさんたちにとってはかなり大変な開発となったそうです。
このような忙しい時代の中、1986年10月21日発売の週刊少年ジャンプ47号で、ドラゴンクエストⅡの第一報が発表されました。
その後、11月には一通りの完成を果たし、発売は12月下旬と発表されます。
しかし、いざテストプレイの段階に入り、旅立ちの舞台となる「ローレシア」周辺の時点ですら、ゲームバランスが崩壊している事が判明します。
そうした経緯から、バランス調整のため、発売日を翌年1月26日に延期することとなりました。
ドラゴンクエストⅡは、テストプレイを重ねるほどに他に地点とのバランス調整が必要となり、どんどんと開発が遅れてしまいます。
そこで、「これ以上遅らせてはいけない」と考えた堀井雄二さんは、満足度90%の状態で完成させて、無理のある状態で本作の発売に踏み切りました。
当初はモンスターの数も、100種ほどが登場予定でしたが、容量の都合により80種となりました。本来、ドラゴンクエストⅡに登場する予定であったモンスターは、後の作品で登場することになります。
左から「ひとくいばこ」「テンタクルス」「オクトリーチ」
「サウルスロード」「おおうつぼ」
ストーリー
アフレガルドに平和をもたらした勇者は、新天地をめざして、遥か海の向こうへと旅立ちます。
大陸についた勇者は、美しい国を築き、最愛の妻の名を冠して、ローレシアと名づけました。
時とともに、国は三つに分けられ、ロトの姉妹国として、平和に発展と伝えられます。
ところが、100年後のある日、ローレシアのお城に、傷ついた兵士が、凶報をもたらしました。
大神官ハーゴンが、破壊の神を呼び出して、世界を破滅に導こうとしている、というのです。
ローレシアの若き王子は平和への熱い想いを胸に旅立ちます。
同じ血筋の仲間が待つ世界へと。